004 指輪物語(NHKライヴ 本邦初演)

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引越しやら何やら、バタバタしてしおりました(汗)

ひさびさブログとなりましたが、今回はこれに決めてました^ ^

 

指輪物語NHKライヴ 本邦初演)」です!

 

カッコイイ曲度:★★★★★

冒頭インパクト度:★★★★★

レアCD度:★★★★☆

 

アルバムタイトル通り、メイン曲はヨハン・デ・メイ作曲の「指輪物語交響曲第1番)」!
いや、もうめちゃくちゃかっこいいんですよ、この曲(笑)

1988年に作曲され、初演は同年ベルギーのギィデ吹奏楽団。翌年には作曲者の母国オランダでオランダ海軍軍楽隊が演奏したり、その後アメリカ・シカゴのミッドウェストクリニック等世界を席巻して、いよいよ92年に日本で初演を迎えることに!

当時の業界的に大興奮の出来事だったのではないでしょうか!?(ちなみにこの時点では残念ながらSHIMUYAはまだ楽器に出会ってません…この興奮共有したかった(泣))

 

このCDでは、そんな期待と興奮の92年日本初演ライヴを、指揮者入場の拍手から演奏後の拍手まで、余すことなく録音してくれています。
演奏が始まる前の緊張感、演奏後のざわめきが聞こえてきて、CDながらも毎回ゾクゾクさせられます(笑)

 

指輪物語」自体はイギリスの小説家・トールキンの同名小説を元にしていて、最近だと三部作の映画やその続編的な作品も話題になりましたね^ ^ 

曲は5楽章で構成され、演奏時間は約40分にもなる大曲!
ただ、各楽章が様々な場面を描いており、音楽を聴いてるだけで映画を観ているかのような感覚になり、40分はあっという間です!

特に第1楽章冒頭のファンファーレはとてつもなくインパクトがあり、一気に「指輪物語」の世界に引き込まれます。
様々なキャラクターが登場し、時には優美に、時には激しく、壮大な「物語」を音楽で表現しています。
神秘的なクラリネットのソロがあったり、ソプラノサックスがちょっと怪しげな雰囲気で登場したり。あとは、なんといっても印象的なファンファーレを担うトランペットセクションは最高にカッコイイ!!
様々な冒険を経て、最後に冒頭のファンファーレが再び登場し、感動的なクライマックスを迎えます。
聴いてるだけでも感動的なのですが、奏者的にも最後あたりまでくると泣けてくるらしいです(色んな意味で笑)

クライマックスまでの盛り上がりが嘘のように、最後は静かに終曲します。大団円を迎え、平和な世界になったのか、まだまだ物語は続いていくのか…そんなことを思わせる、壮大な曲にふさわしい最後だと個人的には好きな終わり方です。
(ただ「ジャーン!!」で終わればいい!という訳ではない、のいい例かと^_^)

 

曲の長さ、難易度から、なかなか全曲通して生で聴ける機会が少ないこの曲。コンクールなんかだと「1楽章だけ」がほとんどなのですが、やはり聴くのであれば全曲いっきに聴いてほしい曲です。

 

2013年にはこの曲の「生誕25周年」ということで、国内のプロ楽団がこぞって演奏会で取り上げてました。
今年はちょうど「生誕30周年」にあたります。初演したベルギー・ギィデ吹奏楽団が初演と同じプログラムで演奏するらしいので、また日本でも取り上げてくれないかな〜。

 

ちなみに、日本初演を務めた「大阪市音楽団(現 オオサカ・シオン・ウインドオーケストラ)」、日本のプロ吹奏楽団では最も歴史のある楽団です。「指輪物語」以外にも数多くの曲を日本初演世界初演をしていて、そのアグレッシブな選曲が大好きな楽団でした。2014年にそれまで市営だったのが民営化したり、指揮者が交代したりと、それまでのアグレッシブさが少し影を潜めつつあるのがSHIMUYA的には寂しいところです(;_;)

(一時は存続の危機!と言われていたので、応援のために夜行バスで大阪まで行って演奏会を聴きにいったこともありました^^;)

「シオン」のCDは他にもレビューしたいのがあるので、またの機会に^ ^ 

 

好き勝手書いてきましが、最後に…。

このCD、昔某ネットショップで「限定盤の掘り出し物!」と銘打っていたので迷わずポチしたのですが、その後一度も見かけたことありません(笑)
中古でもプレミアついてるようで、定価で買えてちょっとラッキーだったかも^ ^

 

さてさて、今回はこんなところで。
次回は…また珍しいやつを取り上げようかと思います。お楽しみにー!